先崎愛海のブログ

もうキレました。

スピンオフ ベーちゃんの事情

 

2つ前の記事に

元社長が自身の後継者とまで信頼した

社員 ベーちゃんに触れました。

 

ベーちゃんは、専門学校卒業と同時に

件の音響専門商社に就職しました。

若手とは言え、それまでは即戦力とな

る経験者を求めての中途採用ばかりで

あったところに、初めて新卒採用とし

た時の新入社員の一人でした。

 

私が契約社員として、その会社に派遣

されて最初に担当したのが、ベーちゃ

んが責任者にあった「仕入れ」伝票の

入力業務でした。

 

当時、まだ25才のベーちゃんは、

入社5年目にして異例の出世をして、

既に「仕入れ部長」の重職にありました。

もっとも、

部長とは言っても、倉庫から都内配送の

ための梱包から積み込みが日常的な主業務

にあり、人手が足りないときには、自らが

配送に出向き、他にも営業を手伝って取引

先への納入に立ち会ったり、子会社にあっ

た工事担当の手伝いで納品先のライブハウ

スの配線をすることまで熟していました。

その合間に、まだ手書きが大半だった雑多

な仕入れ伝票の仕分けをしては、毎日、

電算室の私へ届けてくれていました。

取り扱いは国内外のメーカーの定番品だけ

でも数百以上、加えて、毎日のように新商

品や限定品などが入荷してきますので、

その都度、ベーちゃんの指示で新しい商品

コードでブランドや単価を登録します。

これが結構な手間である上に、同じ商品で

も、仕様の一つでも違えば、別商品として

新たに登録しなければならないため、元よ

り、音響の基本も何も知らない私には戸惑

うばかり、また、その作業量に圧倒される

ばかりでした。

それでも、

スピーカーと言えばBOSEくらいしか知ら

なかった私が、最初の契約期間の2か月が

終わる頃には、一般品にはないブランド名

と商品の大よその仕様が「商品コード」か

ら読み取れるまでになっていました。

まったくの素人の私がマヌケな質問をする

のにも嫌な顔一つせず、毎回、丁寧に教え

てくれた ベーちゃんのお陰です。

 

その後、契約を更新し続けた後に正社員と

なるまで、私がその会社に留まり、いずれ、

会長の秘書となったのも、

ある意味、ベーちゃんのお陰と言って過言

ではありません。

 

 

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